HYIP(ハイプ)そのリスクとは?中には日利10%の高利回り案件も

HYIP(ハイプ)そのリスクとは?中には日利10%の高利回り案件も

最近、HYIPという言葉を耳にすることが多くなっています。

HYIPとは高利回りを謳う投資案件の事です。しかし、投資の世界である以上、「安全・確実」は100%あり得ませんし、高利回りの背景には「詐欺」と言うリスクも潜みます。

最悪、全額を失う可能性のあるHYIPについて記事にします。

HYIP(ハイプ)とは?どのように運用されているのか?

HYIP=高利回り案件

HYIPとは、High Yield Investment Programの頭文字を取った略語で「ハイプ」と言われています。日本語で高利回り案件と訳されます。

HYIPの最大の特徴は、その利回りの高さです。日本の銀行の金利が雀の涙程度、FXでスワップ金利狙いで人気のトルコリラで年利24%。

そんな中でもHYIPは高利回り案件と訳される通り、日利1%は当たり前とされています。10日で1割。「ミナミの帝王」の世界です。

高金利で有名なトルコリラは2018年8月に大暴落を起こし、スワップ狙いでポジションを保有していた多くのトレーダーが悲惨な目に合いました。

関連記事:トルコリラ(TRY/JPY)のスワップ信者が阿鼻叫喚の嵐

高利回りの裏には大きなリスクが存在している典型的な例です。政策金利が高いのは、国が安定しておらず外貨を得るために高金利を提示しているのです。

特にトルコは産油国に隣接しているものの、トルコ国内からは石油は産出されません。そのため、高い金利で投資をしてもらうしかないのです。

当然金利が払えず、デフォルト(債務不履行)で通貨の価値が無くなるリスクがありますし、少しの悪材料で一気に売られて暴落する可能性もあります。

それほど、投資の原理原則から言えば高利回り=高リスクなのです。最悪の場合、資金がゼロ、若しくはマイナスになる可能性もあります。

HYIPの中には日利10%なる案件もあるようですが、実際に運用でそのような金利を安定して稼ぐ事ができるのか甚だ疑問です。

HYIP運用の仕組み

HYIPがどのような仕組みで高利回りを実現しているかご説明します。

HYIPが取り入れている運用の仕組みは、謂わゆるマルチ商法です。

  1. HYIP運営者は高利回りを謳って、出資者を集める。
  2. 運営者は出資されたお金を運用して儲けを出資者に還元する。
  3. 出資者は、紹介制度により誰かを紹介すると運営者から手数料が貰える
  4. 運営者は出資者からの紹介により、新たな出資者から資金を集める
  5. 運用益が出なければ、出資者に利息が還元されない。

このように、HYIPの運営者サイドは、まずは出資者を募り出資金を集めて、運用することで運用益を狙います。

さらに出資者に新たな出資者を紹介させ、さらに資金を集めると言う仕組みです。

これって、以前に当サイトも取り上げたあの詐欺手法に似ていませんか?そうです。ポンジスキームです。

関連記事:ポンジスキームとは?投資詐欺5つの手口

ポンジスキームは、出資者から資金を集め、その資金の中から当初は配当を払います。そうすることで信用させ、出資者からの追加出資を引き出したり、元の出資者からの紹介により新たな出資者を獲得し、出資金を得ます。

得た資金は、実際には運用せず、集めた出資金の一部を出資者に還元し、多くの出資金を集めます。

解約可能になるまでの年数が設定されており、その間に引き出せるのは、還元された配当のみ。

解約可能になる期限に達するまでに、逃げると言う詐欺手法です。

中にはHYIPを謳ってその中身はポンジスキームである案件もあるようです。

当サイトでも紹介したSENERやMRIインターナショナルの件も、HYIPブームの中で拡まった投資詐欺事件です。

関連記事:

6千人から83億円を集金した投資詐欺集団「SENER」

資産運用会社MRIインターナショナルを巡る事件簿

HYIPのリスク

もしかすると、この記事をご覧の人の中にはHYIPで儲かった!という話を聞いた事がある人がいるかもしれません。

中には実際に勧誘を受けたという人もいるかもしれません。

しかし、お話したように高利回りと高リスクは表裏一体です。投資の世界でローリスクハイリターンと言った都合の良いものは存在しません。

またHYIPには投資における結果というリスクの他にも別のリスクが存在します。

出金できない、連絡が取れなくなったと言ったリスクです。先程述べたポンジスキームです。

正直なところ、案件がHYIPなのかポンジスキームなのかの見分けはつかないものと思います。

HYIPで飛んだ!最近の事例

HYIPで資金を失うことを「飛んだ」と表現されますが、出資金を失う事例は多々あります。最近の事例として、

仮想通貨アービトラージシステム「TES」の運用母体であるアルゴスクリプトラボ(ARGUS CRYPTO Laboratory)が飛びました。

2019年1月13日に莫大な損失を被った結果、事業継続が困難になったことを理由に、「解散」を宣言しました。
このタイミングで、TESに入金してファンド運用していた投資家の口座は98%の損失を被りました。10BTC(ビットコイン)を運用していた人の口座は、瞬時に0.2BTCにまで目減りしたのです。1BTC=40万円で計算すると…400万円が瞬時に8万円になったことを意味します。瞬間的に392万円(元金の98%)が吹っ飛んだわけです。

【悲報】アルゴスクリプトラボ「TES」が破綻、投資家のお金98%が吹き飛ぶ【FX商材検証レビュー.com】

HYIPモニターの存在

HYIPには、HYIPモニターと言って、運用状況や配当、出金が行われているのかを確認することができます。

有名なところで言うと、ALL HYIP Monitors.comです。

検索窓に、気になるHYIP案件を入力すると現在の状況を確認することができます。

国内外問わず多くのHYIPの運用状況が網羅できるのが特徴です。

しかしながら、上記モニターで確認したからと言って大丈夫であるという保証はありません。

投資はあくまで自己責任であると同時に、投資の原則原理としてローリスクハイリターンは必ず存在しないということ、そしてHYIPのビジネスモデルを理解する事が大切です。

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