FXの順張りと逆張り それぞれのリスクとは?
- 2016.06.10
- 投資関連ニュース/コラム
- トレンドフォロー, 値ごろ感, 順張り 逆張り

FXトレードの方法を大きな視点で捉えると、順張りと逆張りに分類されます。順張りとは、トレンドつまり相場の流れに乗る形で、逆張りはトレンドの流れに逆らう手法です。
FXトレードにおいて、順張りこそ「王道」と言われますが、FX初心者や勝てない方は順張りトレードで相場の流れに合わせる方が勝てる確率は高いと言えます。
逆張りは、トレンドの転換点、相場の流れの転換点を狙うため、予測通りに相場の向きが変われば、一気に大きな利益を得ることも可能ですが、外れればエントリーの瞬間から含み損を抱え一度も含み益を乗せずにそのまま損切りなんてこともあり得ます。
順張りトレードは相場の流れに乗る手法である
順張りトレードは、相場の流れ通りにエントリーを行う手法です。
上昇トレンドでは買い(ロング)でエントリー、下降トレンドでは売り(ショート)でエントリーします。
トレンドが発生しているといっても、相場はトレンド方向に一方的に動かず、例えば上昇トレンドでは大きく上昇して小さく下降、再び上昇して下降を繰り返します。下降トレンドはその逆です。
小さく反発して再びトレンド方向に向いたところがエントリーのポイントになります。
上記は下降トレンドと上昇トレンドのあるチャートです。下降相場の中にあっても上昇して再び下降するポイントであったり、上昇相場の中にあっても下降して再び上昇するポイントが確認できると思います。
これが、トレンドの押し目買い、戻し売りとなります。
投資の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」と言う格言がありますが、トレンドフォローである順張りは、トレンドの確認をしてからのエントリーとなりますので、頭と尻尾をくれてやることになります。
その代わり、トレンドの流れに乗るトレードですので、大きな負けはありませんし、大きなトレンドに乗れると一気に含み益を膨らますことができます。
逆張りトレードは相場の転換点を狙う手法である
逆張りトレードは、相場の転換点を狙ってエントリーを行う手法です。
上昇トレンドから下降トレンドに入るであろうポイントで売り(ショート)を仕掛け、下降トレンドから上昇に転じるであろうポイントで買い(ロング)を仕掛けます。
過去のチャートを見ると、転換ポイントはわかりますが、リアルタイムで見ると、なかなかポイントはわかりません。
相場の大きな上げ下げの後に逆張りを仕掛けますが、「そろそろ下がるだろう、上がるだろう」という理由でのエントリーはただのギャンブルトレードですし、まだトレンドが続いているにも関わらず、上記のような勘でエントリーをしてしまうと、エントリーの瞬間に含み損を抱えてしまうことも少なくありません。
例えば、上記のチャートの赤丸は逆張りトレードを仕掛けるポイントとなります。後の相場がわかっているので、”こことここがポイント”といえますが、リアルタイムで見ると相場の勢いからしてもまだ下降トレンドが続きそうな気がしますね。
逆張りトレードは値ごろ感でエントリーしない!
逆張りトレードで、FX初心者や勝てない方がついついやってしまうのが、値ごろ感によるトレードです。
これだけ下げたからそろそろ上がるだろう、これだけ上げたからそろそろ下がるだろうという値ごろ感によるトレードで多くの方が失敗しています。
たまたまその時に勝てたとしても、そのトレードは上げ下げの根拠がなく、値ごろ感からの勘トレードですので、長期的に勝ち続けることは不可能です。
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