AI(人工知能)がFXトレードを予測!日本人が開発した『アルパカアルゴ』

FXのトレード判断をAI(人工知能)が行い、売買すべきタイミングを自動生成したプログラムが知らせてくれることで、ユーザーは常に相場の値動きを確認する手間が省けるというアプリが開発されたとの大変興味深い記事がありましたのでご紹介します。
AIでFXトレードを。プログラム開発者は日本人技術者らが立ち上げたベンチャー企業
このAI(人口知能)により、トレード判断を行うアプリの名は『アルパカアルゴ』(旧名キャピタリコ)。開発したのは、日本人技術者らが立ち上げたた米ソフトウエアベンチャーのアルパカ(カリフォルニア州)という企業です。
アルパカアルゴ(旧名キャピタリコ)は、ユーザーが投資アルゴリズムを作成し、それを検証することができる分析ツールであると同時に、アルゴリズムに従ってFXトレードのタイミングを判断し、メール等で知らせるという機能もあります。
ユーザーはまず自身が売り買いしたいタイミングを相場の値動きと移動平均線などテクニカル指標のグラフ形状をもとに登録します
AI機能が利用者の判断のもととなったグラフの形状をパターン学習して個々の判断基準を覚え込む仕組みで、深層学習(ディープ・ラーニング)によってAI(人口知能)の判断の精度を高め、利用者の売買判断により近づくことができるということです。
引用:日本経済新聞
アルパカアルゴ(旧名キャピタリコ)はiPhone用アプリから提供開始
アルパカアルゴ(旧名キャピタリコ)は、iPhone用のアプリとして「アップルストア」で提供を開始されています。基本利用は無料で、売買のタイミングを自動で知らせるプログラムを複数使うと月額99ドル(約1万1000円)の課金が発生する仕組みとなっています。
年内には「Android」向けにも提供を始めるということです。
アルパカアルゴ利用で何が変わるか?
人によってトレード方法は違います。ですが、多くの人に共通していることは、チャートの価格推移、そしてテクニカルインジケーターを利用してポイントを探るということです。
しかし、個人トレーダーが分析するには限界もありますし、感情に左右されてルールに従わない不要なトレードを行い負けることもあります。
トレードルールや戦略を無視したトレードは、負けることが多く、その損失を取り返そうと焦ったトレードがさらに損失を生むという負のスパイラルに陥りがちになります。
その点、アルパカアルゴを使えば、深層学習(ディープ・ラーニング)により、操作するだけで投資戦略の分析ができます。
これでプログラミングが組めない人も、様々なトレードアイディアをテストできますし、プログラムには感情がありませんので、そういったものに左右されることが少なくなります。
勝っているトレーダーの戦略も手に入る?
日々価格や自分の取引ポジションは変化しますが、そんな中でもキャピタリコは人工知能(AI)が分析して新たなトレード戦略が立てられます。
一見これだけでもかなり有効に思えますが、アルパカアルゴは今後、勝っているトレーダーの戦略を他のトレーダーが利用することができるようにするということも視野に入れているようです。
詳細は現時点では不明ですが、仕組みとしては個人のトレードプログラムをアルパカアルゴに登録、ユーザーは成績や自身のトレードスタイルに合うものを選んでダウンロードします。
トレードプログラムを提供した人は利用者数に応じて報酬を得られ、ユーザーは成績の良いプログラムを利用できるというwin-winの関係となります。
AIによるFXトレードは今後も注目される分野
アルパカアルゴを開発したアルパカは、証券会社やソフトウエア企業出身の30代の技術者6人で立ち上げられました。
2015年に三井住友銀行系とNEC系のベンチャーキャピタルなどから総額1億円超の出資を受けるほどであり、電通国際情報サービスが主催した金融とテクノロジーを組み合わせた「フィンテック」のビジネスコンテストで優勝し、国内外から注目されている有望ベンチャー企業です。
キャピタリコ含め、今後の展開には要注目です。
Source:日本経済新聞
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