ヘッジファンドとは?分かりやすく詳しく説明します

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ヘッジファンドとは?その投資法とはで、ヘッジファンドとは、どのような組織で、どのような投資法を用いているのかご説明しましたが、ここで改めてヘッジファンドとは?ということを、その活動も含めてわかりやすくご紹介します。

ヘッジファンドとは?

FX商材でも度々「ヘッジファンドのメンバーとしていた人物の手法」という売り文句のものが販売されていますし、FXに限らず投資を経験している人なら一度は聞いたことのあるヘッジファンド。

  • よくわからない集団
  • 常勝軍団
  • 実体のつかめない集団
  • 相場を操る集団
  • 投資のプロ集団
  • ハイリスク・ハイリターンの投資集団

その実体が身近でないだけに、様々な憶測や言われ方をします。

よくわからない集団ではありません

ヘッジファンドは銀行の投資信託のように公募ではなく、私募で資金を集めます。

公募は、多くの人に投資方法等を広告、説明して資金を集める形であり、投資信託がこれに当たります。多くの人から資金を集めているので、投資単価も数万円~と、一般の人も手が届く範囲のことが一般的です。

対して私募は、公に募集せず、少ない人数から資金を集めて運用する形です。投資単価も最低数百万から1億円等、ヘッジファンドによります。

規模を大きくせず、すでに取引のあるところとの狭く深い付き合いであることが多いことから、身近な存在ではありませんので、よくわからない集団であるといったイメージがあるのかもしれません。

ヘッジファンドは投資のプロ集団であるが常勝軍団ではない

ヘッジファンドは、常にトレード手法を研究し、その収益が組織存続に大きく関わりますので、投資のプロ集団であることは間違いありませんが、決して常勝軍団ではありません。

下記は、Bloomberg が発表した2016年の世界の主要なヘッジファンドの運用成績です。

2016年の運用成績がマイナスのヘッジファンド

ファンド名 リターン率

パーシング・スクエア・

ホールディングス

−13.5%

パスポート・グローバル・アドバンテージ

−15.2%

ポールソン・アドバンテージ

−16.0%

ホースマン・グローバル・ファンド

−17.6%

オデイ・ユーロピアン

−48.0%
2016年の運用成績がプラスのヘッジファンド 
ファンド名 リターン率
ツーシグマ・コンパス・ケイマン・ファンド 10.4%
ポールソン・クレジット・オポチュニティーズ 11.0%
ダイモンアジア・マクロファンド 12.0%
マドリック・ディストレスト・オポチュニティ・ファンド 35.5%
プロキシマ・キャピタルLP 44.2%

※上記は2016年11月時点の資料であり、年間の確定損益ではありません。

2016年1~3月の世界のヘッジファンドの解約は、リーマンショックの年以来の高水準に達したと言われています。

ヘッジ・ファンド・リサーチ(HFR)社によると解約額は150億ドル(約1.5兆円)となり、運用総資産額は2.90兆ドルから2.86兆ドル(約286兆円)に減少しました。この150億ドルという解約額は、リーマンショックの起きた2009年の4~6月期の430億ドル以来の規模となります。

ヘッジファンドが顧客から求められているのはリターンを上げることですので、「絶対的利益の追求」が至上命題です。

相場を操る集団

現在1000円の株式を大量に売却、もしくは空売りするとしましょう。売りが殺到したことで価格は800円まで下がり、他の投資家は価格が下がった今が買いのタイミングと思い、800円で株を購入します。

売却された800円の時点の株式を買う人が増えることで、価格は元の1000円に戻されていきます。しかし、ヘッジファンドはそこでさらに大量の売却、空売りを行います。

すると、800円で買った投資家は、1000円の株式の割安感から今後は上がるだけと思ってその株を買ったのに、さらに価格が下がったためこれ以上持ち続けるのは損になると判断、ストップオーダー(損切り)を出し、株を売却します。

中にはレバレッジを掛けて購入し、株価下落の損失に証拠金が追い付かず、強制的に売却されることもあるでしょう?

そうなると、売却が多くなり、その株式価格の下落は加速します。そして例えば半値の500円まで落ちたとする。そのときにヘッジファンドは1000円と800円で株式を売却していますので、500円で買い戻すことができれば大きな利益を得ることになります。

このような手法を一般的に「ストップ狩り」と言われています。

自分で価格を操作することによって利益を出すことが可能でありますが、それは資金力が豊富なヘッジファンドだからできる手法だと言えます。

株価とは、業績や時事、未来の可能性等を考慮した上で、売買されるのが通常です。しかし、ヘッジファンドがストップ狩り目的の手法を行い、「突然値下がりした」と思うような価格変動が起こる時があります。

真相はヘッジファンドによるものなのか、何かのポイントによっめ利益確定が入ったものなのかは一般投資家にはわからないだけに、ヘッジファンドが相場を操っていると思われているのかもしれません。

ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではない

ヘッジファンドは、私募によって資金を集めています。しかし、最初から元本が保証されておらず、「損をしても自己責任」ということになります。

では、ハイリスクでも、ハイリターンを狙ったほうが良いのではないか?ということになりますが、お金を預けた結果損をしたとなると、そのファンドに投資する人はいなくなり、資金を引き上げてしまいます。

そうなると、そのヘッジファンドの運営は立ち行かなくなりますので、どのファンドも当然利益を追求します。これが「絶対的利益の追求」です。

ヘッジファンド出身だからと勝てる手法は必ずしも持ち合わせていない

FX商材や株式投資商材で、ヘッジファンド出身者の手法という売り文句で宣伝しているものが多数あります。

ヘッジファンドは、投資のプロ集団であり、常勝軍団であるというイメージもありますので、きっとすごい手法だと思い、期待して購入される人もいるでしょう。

しかし、ここまでご説明したように、必ずしもヘッジファンドは、とことん利益を追求しますが、決して常勝軍団ではありません。

また、その手法も様々ですが、ヘッジファンドほどの資金力があるからこそできる手法であったり、ヘッジファンドほどの組織力から得られる情報もあります。

ヘッジファンドは金融資産運用のプロ集団であることは確かであり、ファンドマネジャーに求められるのはとにかく成果であり、運用成績が悪ければ即クビの厳しい世界です。その為、手法を伝授してファンドマネージャーを育成していくという悠長なことはありません。

個人として、優れた手法を持ち合わせていれば話は別ですが、ヘッジファンド出身者の手法=優れた手法、勝てるというものではありませんのでご注意下さい。

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