ブルトラップとベアトラップ 投資で陥りやすい二つの罠

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2017年の初取引となった4日午前の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=118円前後を付け、トランプ相場に沸く2016年末に比べて更に1円近く安い水準で推移しました。

トランプ氏が次期米大統領として当選以降、ビジネスマンとしての経済政策への思惑などから株価は高騰し、アメリカ経済の期待感から大幅な円安・ドル高となり、「トランプ相場」と言われました。

2017年初は、この「トランプ相場」の反動が警戒されるなか、年末年始の米経済指標の好内容や4日の日本株急伸によるリスク選好の流れで円安に動いたと見られています。

しかしながら、いつまでもこのような相場が続く訳ではありませんので、しっかりと現状を見て、戦略を練らなくてはなりません。その中で、今回は『ブルトラップ』『ベアトラップ』と投資家が陥りやすい二つの罠について記事にします。

Bull trap(強気の罠)Bear trap(弱気の罠)

BullとBear。ご存知の通り、Bullは雄牛でBearは熊です。マーケットにおいて、Bullは上昇基調や強気の象徴として、Bearは下降基調や弱気の象徴として用いられます。

ブル・マーケットと言えば、市場参加者が値上がりを見込んで楽観的になっている状態、ベア・マーケットは値下がり懸念が強く悲観が支配している状態を意味します。

ブルトラップは、相場が上方へのブレイクアウト(突き抜け)直後に、下落方向へ価格が反転することをいいます。これは、市場参加者が意識するレベルの価格(上値抵抗線等)を上回った瞬間に、さらに上昇すると予想していたのが、それに反して下落することです。「強気の罠」とも言われます。

一方でベアトラップは、相場が下方へのブレイクアウト(突き抜け)直後に、上昇方向へ価格が反転することをいいます。これは、市場参加者が意識するレベルの価格(下値抵抗線等)を下回った瞬間に、さらに下落すると予想していたのが、それに反して上昇することです。「弱気の罠」とも言われます。

陥りやすいブルトラップ(強気の罠)の一例

投資家が陥りやすいブルトラップ(強気の罠)の一例をご紹介します。

あなたは今、大規模な上昇相場を目の前にし、買いそびれて押し目のタイミングを待っているとします。しかしなかなか押し目がなく、相場は本格的なブルマーケット状態です。

そんな中、ようやく反落局面が訪れます。あなた含め、押し目を待っていた投資家が買いに入ります。ここで一気に買いで入ると決め込んでいる投資家の多くは、それまでの上昇具合を目の当たりにしており、心理的に乗り遅れた焦りもあり、相場はまだ上昇すると信じて疑わず、反落局面=押し目のチャンスとなるのです。

しかしご存知の通り、相場は私たちの都合良く動かないもので、押し目で入った相場はすでに天井を迎えてしまっていたのです。その中でも、押し目のエントリーチャンスを迎えた投資家の一気の買いで、反落局面から一旦は反発を見せるでしょうが、利益確定等の売りに戻されて反落。

押し目で入ったあなたを含めた投資家は、また上昇に戻るといった強気な見方から、戻って欲しいと言った願いに変わり、損切りができないまま損失が拡大して行く…これがブルトラップ(強気の罠)の一例です。

陥りやすいベアトラップ(弱気の罠)の一例

ベアトラップ(弱気の罠)は先ほどご紹介したブルトラップの逆で、大規模な下降相場で売りエントリーを逃し、戻りを見せたところで売りエントリーを行なったが、下降相場は終わりを迎えていた、というパターンです。

ブルトラップ、ベアトラップを回避するには

FXをしている以上、必ずブルトラップ、ベアトラップの状況に遭遇します。しかも厄介なのは、それがブルトラップやベアトラップのような局面であったのかは結果であり、後からわかることであるということです。

これを避けるには、しっかりとシナリオを描いてトレードに臨むということです。ラウンドナンバーに差し掛かってないか?直近の高値、安値付近ではないか?トレンドの動向から買いでエントリーを決めていても、そのエントリーポイントが適切なのか?ということも含めて考えなければなりません。

また、損切りラインもしっかりとシナリオの中に描き、掛かってしまったら潔く損失を確定させる勇気が必要です。

「見るも相場」「頭と尻尾はくれてやれ」と言った相場の格言がありますが、エントリーチャンスを逃したことは、損失ではありません。

確かに、大相場を見ると損をした気になりますが、相場は明日も明後日も続きますし、特にFXは「買い」でも「売り」でも儲けることができます。チャンスはいくらでもあるわけですから、そのチャンスをものにする為に準備をした方が得策ではないでしょうか?